CAT 形式 · 知る
試験が100問で終了した:それは何を意味するのか
100問での終了は、適応型アルゴリズムが確信の水準に達したことを意味するだけです。合格であることも不合格であることも同じようにありえます。受験者の報告はその両方を記録しており、105問での合格や150問での合格も記録されています。したがって100問を超えることは、悪い兆候ではありません。
画面が100問目で切れたとき、それが意味することは一つだけです。適応型アルゴリズム が、判定を下すのに十分に知っていると考えているということです。2024年4月15日から 適用されている形式の下限に、あなたの水準について十分な確信をもって到達したのです。 3時間で100〜150問、それ以前は4時間で125〜175問でした。その確信は肯定的なことも 否定的なこともあります。画面に表示されるもの、難易度の感触、頭のなかでの数え上げ、 そのいずれも、どちらの方向かを教えてはくれません。
これらの目安は受験者の報告に基づいています (私たちの方法)。
試験が100問で終了するのは何を意味するのか
それは、あなたの水準の推定値が不確実性の領域を抜け出したことを意味します。どちらか 一方の方向にです。
採用した50件の報告に含まれる48件の受験報告(2023年8月〜2026年7月)で観測された 分布です。残る2件は CAT の仕組みとコミュニティの模擬試験を扱ったもので、結果を 報告していません。
| 報告された結果 | 件数 |
|---|---|
| ちょうど100問で合格 | 40 |
| 101問から149問のあいだで合格 | 1 |
| 150問で合格 | 4 |
| 175問で合格(旧形式、2023年) | 1 |
| 不合格(150問時点、または時間切れ) | 1 |
| 問題数の記載なし | 1 |
この表が記述しているのは人々が投稿する内容であって、受験者一般に起きていること ではありません。何より示しているのは、2024年4月以降、100問での終了がごく普通の経過 だということです。それ自体では何の情報も持たないほどにです。
合格した受験者のなかには、それでもそこに兆候を読み取る人がいます。「apparently, the system cut me off because I was doing well」(どうやら、出来がよかったのでシステムが 私を打ち切ったようだ)。これは結果を読んだあとに形づくられた解釈です。
100問で不合格になることはあるのか
あります。明示的な事例が1件記録されています。
「Failed at 100, proficient on 3 domains and below on the other 5」
「100問で不合格、3ドメインは水準に達し、残る5ドメインは水準以下でした。」
早期の終了は対称に働きます。あなたの水準が基準を下回るとアルゴリズムが十分な確信を もって結論づけたなら、さらに50問を出題する理由はありません。したがって「100問で 終了=合格」という思い込みは誤りです。公開された報告の大半でそれが当てはまるとして もです。それは合格の過剰な表出がもたらす結果にすぎません。
もう一つ注目すべき点があります。いくつかのドメインで基準を下回っていても合格できま す。「on real exam you can 'fail' some domains and pass. [...] Every domain will be tested, just not sure what the 'minimum' is.」(本番の試験では、一部のドメインを 「落として」も合格できる。すべてのドメインが出題されるが、その「最低ライン」が いくつなのかはわからない)。この最低ラインは公開されていません。 ISC2 にご確認ください。
120問目でまだ続いています。もう落ちたのでしょうか
いいえ。100問を超えるということは、アルゴリズムがまだ判定に達していないという だけで、それ以上の意味はありません。報告には、ちょうど150問での合格が4件、「100問を わずかに超えたあたり、おそらく105問」での合格が1件、そして本当に最後の問題で決まった 合格が1件記録されています。
「Don't give up on the last question. I passed literally at the last question.」
「最後の問題であきらめないでください。私は文字どおり最後の問題で合格しました。」
この問いの背後にある体験に最も近い報告です。
「I almost gave up when I noticed I was at 140 and still answering questions [...] but I pushed through to the final 150 questions and still had about 50 minutes left」
「140問目でまだ問題に答え続けていることに気づいて、あきらめかけました[…]それでも 最後の150問目まで押し切り、それでも50分ほど残っていました。」
100問目のあとにある本当の危険
それは続けることではなく、行動を変えてしまうことです。記録に残る2件の不合格は まさにそこから来ています。
「My first attempt was about 2 months ago, and I failed mainly because I rushed after 100 questions. [...] [second attempt] focused more on understanding the questions instead of rushing through them」
「1回目の受験は2か月ほど前で、主に100問を過ぎてから急いでしまったせいで落ちまし た。[…][2回目は]問題を急いで片づけるのではなく、理解することにより重点を 置きました。」
別の受験者はこう述べています。「Knowing CAT behavior is critical — without it, you risk rushing and guessing if you cross 100 questions」(CAT の挙動を知っておくことは 決定的に重要だ。それを知らないと、100問を超えたときに急いで当てずっぽうに答える 危険がある)。
この焦りは時間管理と読み急ぎに関わるもので、 CISSP に落ちる理由 に挙げた、受験者が自己診断した8つの不合格原因の一つです。
だからこそ、100問で終わらない試験をあらかじめ経験しておくことに意味があります。 Cybridia は CAT を模した適応モードと、時間を計る8回の模擬試験を用意しており、 その状況を試験当日に初めて知るのではなく、事前に体験できます。150問を前提とした ペース配分は CISSP 試験の時間配分 で扱っています。
なぜほとんどの人が落ちたと確信して試験会場を出るのか
それが形式の性質だからです。適応型のテストは、あなたの水準の境目に合わせて較正され た問題を絶えず出し、途中の手応えも部分的な点数も示しません。ですから落ちたという 感覚は報告のなかでほぼ普遍的で、80分を残して100問で合格した受験者にも見られ、結果に ついては何も語りません。この体験、受験者による語られ方、そしてその乗り越え方は CISSP で手応えがないとき で詳しく扱っています。
簡単な問題が出るのは落ちている印なのか
そこから読み取れるものはありません。理由は三つあり、それらは重なり合います。
難易度は統計的に較正されたもので、感じ取るものではありません。 難問と評価された 問題でも、それがあなたの日々の担当領域に当たれば、明白に見えることがあります。 「Maybe you are an expert in incident response, so those questions are easier.」 (あなたはインシデント対応の専門家なのかもしれず、だからその手の問題が易しく感じら れるのだ)
一部の問題は採点されません。 採点対象外のベータ問題が、将来の出題内容を試すため に紛れ込ませてあります。ある受験者は、それが自分の試験のおよそ10%を占めていたと 見積もっています。場違いに感じられる問題は、単に較正の途中なのかもしれません。
信号を読み取ったつもりの受験者は間違っていました。 例を二つ、いずれも合格した 受験者のものです。
「At some point I got one or two questions that did make sense and was worried the algorithm was making it easier on me due to incorrect answers, but I honestly have no idea.」
「あるとき、意味の通る問題が1問か2問出てきて、誤答のせいでアルゴリズムが易しく しているのではないかと心配になりました。ただ、正直なところ何もわかりません。」
「kept getting SDLC questions over and over, thought i must be doing something wrong. then i passed the second i submitted question 100」
「SDLC(開発ライフサイクル)の問題ばかりが何度も出てきて、何か間違っているに 違いないと思いました。そして100問目を送信した瞬間に合格していました。」
問題の選ばれ方の仕組みは CAT 形式、100問から150問 で詳しく扱っています。
結果はどのように、いつわかるのか
試験室を出るときに、紙でわかります。画面は前触れなく切れ、満足度の調査が――これにも 制限時間があります――表示され、そのあと試験官が書面を、しばしば何も言わずに手渡し ます。「The administrator peeked at the paper, handed me my results, but didn't say a word. I assumed that silence meant I had failed.」(係員は紙をちらりと見て、私の 結果を手渡しましたが、一言も言いませんでした。その沈黙は落ちたという意味だと思い ました)
| 段階 | 受け取るもの | 報告された期間 |
|---|---|---|
| 試験室を出るとき | 「provisionally passed」の紙、またはドメイン別の不合格レポート | 即時 |
| endorsement 申請の承認後の ISC2 による確認 | 確認のメール | 3〜8週間、多くは3〜6週間 |
合格の場合、点数は知らされません。不合格の場合、レポートは「3 Above, 2 Near, 3 Below」といった形でドメイン別の位置づけを示します。採点の仕組みは CISSP の700/1000点:なぜ70%ではないのか で説明しています。
ネットで読む合格率は代表的なのか
いいえ。そしてそれは、この記事の冒頭の表を正しく読むうえで重要です。合格の報告は 圧倒的に過剰に表れています。人は不合格よりも「Passed!」を投稿したがるからです。ある コメントはそれを率直に述べています。
「This sub is a bubble. It does not represent the reality of this exam. The reality is, only about 20% of exam takers pass on the first try.」
「この掲示板はバブルです。この試験の現実を映してはいません。現実には、受験者の うち初回で合格するのは20%ほどにすぎません。」
この20%という数字は検証できません。事実として繰り返すべきではありません。一方 で、それが指し示す偏りは実在します。48件の報告のうち100問での合格が40件あることは、 あなたの見込みについては何も語りません。それが語るのは、試験のあとに誰が発言するか です。同じ用心は模擬試験の得点率にも当てはまります。合格者のあいだでのその幅は CISSP 模擬試験でどの得点を目指すか で詳しく扱っています。ほかのブログ記事も同じ報告群に基づいています。
よくある質問
100問で終了したのは合格という意味ですか。
いいえ、アルゴリズムが判定に達したという意味です。合格報告のなかでは最も多い経過ですが、100問での不合格も記録されています。
100問を超えてしまいました。心配すべきでしょうか。
いいえ。105問や150問で合格した受験者は複数おり、そのうち1人は本当に最後の問題で合格しています。一方、100問を過ぎてから急ぎはじめることは、記録に残る不合格の原因です。
なぜ落ちた気がするのですか。
CAT があなたの水準の境目に合わせて較正された問題を出し、試験中に何の手応えも返さないからです。この落ちたという感覚は報告のなかでほぼ普遍的で、80分を残して合格した受験者にも見られます。
結果はいつわかりますか。
退室時にすぐわかります。試験官が、仮合格またはドメイン別の不合格レポートを記した紙の書面を手渡します。ISC2 による正式な確認はそのあとで、報告された期間では3〜8週間以内です。
ネット上の報告から読み取れる合格率は信用できますか。
いいえ。「Passed!」の投稿はネット上で圧倒的に過剰に表れており、あるコメントはそれをバブルと呼んでいます。そこから合格率を導くことはできません。
この情報はどこから来ているのか
本記事は、過去3年間(2023年7月24日から2026年7月24日まで)に公開された数千人の受験者の報告をもとに、テーマごとに整理したものです。引用した箇所は匿名化しています。 方法論の詳細.
同じテーマの記事
- CISSP 試験の CAT 形式を、1問ずつたどって理解するCISSP は適応型テスト(CAT)です。2024年4月以降は3時間で100〜150問、ベータ問題あり、終了点は可変、結果は紙で渡されます。
- CISSP の1000点満点中700点:それが測るものと、測らないものCISSP の700点は正答率70%ではありません。IRT 採点は問題ごとに重みが違い、模擬試験の読み方が変わります。
- CISSP 試験の3時間をどう配分するか:保つべきペース3時間で100〜150問。ペースは100ではなく150問で計算します。記録に残る所要時間の目安、時間切れの危険、休憩の扱いまで。